水戸西部 人
写真 前田功 さん 同じ職人の技を見るのは楽しい
有限会社 前田屋製菓 前田功 さん
 産業祭で、「菓子コーナー」に梅や柿、りんごの木が平然と置かれている。そして、まるで興味を示さない人が、内容を知って驚愕の眼差しで見つめるのが、この工芸菓子だ。
 見た目はホンモノとどこがどう違うのか分からない。しかもこれ、すべて砂糖と食紅で作られている。(型は針金)だから食べることも可能。
 一つ一つが手作りで、とにかく手間隙かかる作業だが、熟練された手先が必要となるのは言うまでも無い。
 しかも一つの大きさが高さ70センチ程度あるのだから、仕事は夜なべになると言う。
 以前、緑化フェアで県から頼まれた大作は高さ約3メートルの「梅の木」。それこそ本物と区別がつかない。
写真 工芸菓子
写真 吉原殿中  新聞で取り上げられることも数回。この前はテレビにも取り上げられ、全国から問合せが殺到した。「氷川きよしが美味しそうに食べていたお菓子を送ってください」その菓子こそ水戸の銘菓「吉原殿中」。きな粉たっぷりで、オブラートに包まれても落ちてくるほど。毎日二千個は作っているということで、自宅用のほか、贈答用にも喜ばれている。
 もちろん和・洋菓子も小売している。特筆すべきはその原料。小豆一つとっても、北海産を100%使用している。「いくら技術があっても、材料を吟味しないと美味しいものはできないですね。」工芸菓子を作る技術を持った職人が、材料を徹底的にこだわる。果たしてその製品は美味となる。
 趣味は骨董品蒐集。ゼンマイ式の時計から江戸時代に実際に使われたタンス、ランプと次々と骨董品が目の前に出される。「仕事は違っても同じ職人の技を見るのは楽しいですね」いつもにこやかな前田さんが、さらに楽しい表情を見せた。
事業所
有限会社 前田屋製菓
所在地
上水戸1-8-21
電 話
221−2468
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